住めばジュネーブ

英語もままならないアラサー女が突然ジュネーブに赴任。その奮闘(できてない様子)の記録(2012年6月~2014年4月)。私の思い出のためと、次にジュネーブに来る誰かの参考のために残しておきます。コメントは今でも歓迎です。

念願のアイスランド旅行

これでやっと年末年始の旅行レポート終わりです。
ずっと前から行きたかった国、アイスランドにとうとう行けました。
とうとう。もう思い残すことはありません。
思い入れのある地ですが、最近旅行記ばっかりで全然ジュネーブのこと書いてないのでアイスランド3泊4日はさくっと一回にまとめます。
(書いてみたら、一回だけどすごく長いです。)



日本からだとまる一日かかる(もっとかも)アイスランドですが、ジュネーブからだとこんなもんです。今回はカイロ→ロンドン→レイキャビクだったけど。


これは地図がメルカトル図法なんでちょっとロンドンから距離あるように見えますが、実際そうでもないです。飛行機で3時間くらい。
勇者がいるのがレイキャビク、お城があるのがジュネーブです。

ロンドンからレイキャビクは、アイスランドエアーでした。きれいな飛行機だったけど、サービスがLCC並みに有料化されてました。
これからアイスランド航空のる人は気をつけてね。

イヤホンが有料だと知らないでうっかりもらって、お金をはらう羽目になりました。いくらだったか忘れたけど、500円以上1000円未満だったと思う。
しかもせっかく買ったのに飛行機に置き忘れてきました。


着陸態勢に入った時からすでに真っ白い島が見えてテンションあがりました。
ほんとに真っ白かった!電子機器類電源オフしてたので写真とれてませんが。
海外って、電源オフ適当だよね。あんまり厳しく見まわってないし、結構電源入れっぱなしっぽい人もいるような。。。私はしませんけど。

上陸してみると↑こんな感じです。延々溶岩台地に雪が降り積もってます。

アイスランドは人口約32万人。国全体でですよ?
日本だと、せいぜい市くらいじゃない?
そんな小さい国です。
物価は高い高いと聞いていましたが、ジュネーブから来た私には、そうでもないよね、って感じでした。

ただ寒さは半端じゃないです。
暖流のおかげで気温自体はそんなに低くなくて、むしろ冬の最低気温はつくば市のほうが低いくらいなんだけれど、とにかく風が強い。
風が服を突き抜けていくような感覚で、冷気が全身に刺さります。あられがびしびし顔に当たって痛かったです。

国民性はおおらか、そしておおらか、だそうです。
職場の同僚は「島国の人って変わってるよね。アイスランド人っていつも踊ってるんでしょ?」と言ってましたが、旅行中踊っている人はもちろんいませんでした。
ねえ、それどこ情報?どこ情報よ?

サービス業の愛想が悪いのも国民性なので、気にしないであげてくださいとガイドさんに言われたけど、欧州標準からしたらむしろいいほうじゃないの?というレベルでした。

地熱発電が盛んでエコなイメージが先行しているアイスランドですが、国民の意識はものすごく低いらしいというのは驚きでした。
後述する大晦日の花火の後なんか、花火のゴミが町中にそのまま撒き散らされているそうです。
そしてずーっとそのまま。やがて風で吹き飛ばされて見えなくなるので、気にしないんだそうです。
悪い意味でもおおらかです。自然の力が圧倒的すぎると、自分たちが自然を壊すことなんか想像できないのかも、なんて思いました。

人が少ない、寒い、ということもあってか、エジプトから来た私にしてみれば、全体的におとなしくひきこもっているイメージを持ちました。エジプトはとにかくエネルギーにあふれていて、アグレッシブだったけど、アイスランドは真逆。落ち着きます。
直観的に、ああここ住みたいな、って思いました。
厳しいけど豊かな自然、おおらかでいいかげんで、でも優しい人々。
日本人ガイドさんが2名入れ替わりでついてくれたのですが、二人とも「一度ここに住んだら日本には帰れない」と言っていたのが印象的でした。


ホテル、ノーザンライトイン。
これぞヨーロッパ!って感じですよねぇ。
そうそうこういうクリスマスがよかったんだよぉ。ここにきてやっと出会えた。

このホテルでいただいたシーフードのクリームスープが信じられないほどおいしかったので、作ってたおばさまに作り方を教えてもらいました。

「まずベースは昨日のロブスターの残り汁で・・・・」

無理じゃん。もう出だしから無理じゃん、それ。まねできないじゃん。

ちなみにもうクリスマス過ぎてますが、ヨーロッパでは1月6日、三賢人がベツレヘムの馬小屋までイエスを探してやってきた日まで、クリスマスの飾りは片づけないそうです。

ところで、アイスランドでは13人のサンタがいるそうです。
土着の精霊信仰とキリスト教がミックスされた結果でしょうか、サンタは小人です。
しかもちょっと不気味な小人。ミルクを盗むサンタ、窓からのぞき見するサンタなど、それぞれ妙な性癖を持っています。12月12日から毎日ひとりずつ、山から下りてきてイブに全員そろい、また翌日から同じ順番で一人ずつ帰って行くそうです。こちらもみんないなくなる日、1月6日がクリスマスシーズンの終了だそうです。

他にもドアをどたんばたんと閉めるサンタ、壺をなめるサンタなど、なんとなくこれはもう妖怪って言うんじゃないの?という感じが、私にはかなりぐっときました。

アイスランドでは精霊がいまでも信じられていて、精霊が住む岩をよけて道路を作ったり、何かものがなくなると精霊のせいにしたり、生活の中にも精霊信仰が自然と根付いているそうです。

ガイドさんの家で子供の靴下がなくなるのは妖精が寝袋にしているからだそうです。ちっちゃいおっさんが靴下に入って寝ているにちがいないと言ってました。いいなあ、それ。

どんどんずれますが、ガイドさんの子供関連で言うと、レイキャビクの動物園には「おしゃぶりの木」と呼ばれる小さい木があり、子供はそこにおしゃぶりを返し、「私は今日からおしゃぶりを卒業する」という宣言をするそうです。日本に比べるとおしゃぶり外すのが遅いからそういう感じなのかもしれないけど、自主性を重んじる教育が浸透しているからだとか。自分で決めておしゃぶりを卒業する幼児、可愛いなあ。


はい。
私にとっては旅のメイン、ブルーラグーンです。
世界で一番大きな露天風呂。
ここに何年も前から来たかった。。。

暗いですがすでに朝10時です。
黒いぽつぽつが人の頭です。
薄暗い中に一面白いお湯、うっすらと湯気が立ち上って、近づけば近づくほど、あの世みたいな感じでした(笑

お湯は白くにごっているのはシリカの泥のせいです。底に真っ白いトゥルトゥルの泥がたまってて、最初踏んだときは藻かなにか踏んだのかと思ってぎょっとしたのですが、これを顔や身体にぬってキャッキャするのです。
お風呂のはじっこのほうに泥をためた壺が設置されてて、そこからとって塗ります。

お湯は、スイスの温泉と違って、熱いお湯が出ているポイントを探してそこにいけば、日本人も満足の水温を確保できます。広大なお風呂の中をうろうろして、熱いポイントを探すのです。

日本の温泉より深いので、座ってゆっくり、というよりはちょっとしゃがむくらいでちょうどいい深さのところが多く、場所によってはほぼ足がつかない場合がある、というのは他の温泉と同じでした。まあ私チビだし。
そういうところは仕方なく泳いだのですが、風がとにかく強いので押し戻されたりしていました。結構過酷な風呂です。

首から下はお湯の中だからもちろんあったかいのですが、頭は寒いです。
前述のトゥルトゥル泥を顔に塗ってしばらく置きたいのですが、泥のあたりはお湯がぬるすぎて長居できないので、真っ白な顔のまま熱いお湯が出ているところを目指します。
しかし寒すぎて移動中耐えられず何度かお湯に顔をつけてしまうので、あったかいポイントまでたどりつく頃には泥がきれいに落ちてしまってました。

そんな過酷な露天風呂ですが、ずっと前から来たかったところなので、本当にうれしかったです。
あったかいポイントで目を閉じて、あー私、本当に来たんだなあ、としみじみしていました。
白人から見たら、よくある温泉に入ってるニホンザルの画像、あんな風に見えたんじゃないかなあ。しみじみしながらも耐えられず時々顔や耳にお湯かけているけど。

私のレイキャビク熱は、大学院の卒業旅行で北海道に温泉旅行に行った時、次はみんなでレイキャビク行こうよ!って言ったのがそもそもの始まりです。

30歳の年、みんなでレイキャビクに集まろう、そのときそれぞれどこにいるかわからないけど、きっと会おう、って。。。そんなしみじみした感じじゃなかったけど。
なんでレイキャビクだったのかは全く不明です。誰か覚えてない?

その後、アイスランドには世界一大きな露天風呂があるということがわかり、温泉大好きな私は、これはやっぱり行くしかない、運命だ、と。
さらにヨーロッパ関係の部署に居たときに、レイキャビクでは大みそかに各家庭から花火を上げる(後述)という話も聞いて、ますます行ってみたくなりました。

しかし日本からはやっぱ遠すぎて実現不可能でした。
家庭持ってる人もいる中、レイキャビク集合ってあんまり現実的じゃないよねえ。
ただその時の人たちとは今も親交はあって、先日日本帰ったときに飲んだりしました。
次はタイかなあ、なんて話しています。まあ、どうなることやら、です。


翌日お買い物ついでに立ち寄った、レイキャビクのショッピングモールのお寿司屋さん。
http://www.visitreykjavik.is/desktopdefault.aspx/tabid-202/454_read-2723
すごく愛想がよかったし、おいしかったです。うなぎを注文したらその場であぶって温かいのを食べさせてくれました。板前さんイケメン。まあ基本アイスランドはどこ見てもイケメンですが。

この日は半日自由時間があったので市内観光した人も多かったようなのですが、私たちはとにかくスーパーマーケットに行きたかったので、市内の名所はさくっと諦めてタクシーでショッピングモールへ行きました。市内をうろうろしたいと思わない寒さだったし。。。

結論としてはその選択が大当たりで、可愛い雑貨屋さん、オーガニック食材や化粧品のお店、おみやげもの屋さんなど、寒い思いをせず思い切り買い物ができました。
ショッピングモール万歳ですよ。

エジプトのツアーは、ツアコンとグルになってるようなお土産物屋さんに強制的に連れて行かれてたけど、アイスランドのツアーは行った先が自然物なのでお土産を買うところがあまりなかったのでこの日に買い物できてよかったです。

アイルランドに行った時、おみやげで「Piece of Ireland」として普通の石が売られていたのですが、アイスランドの「Piece of Iceland」は火山灰でした。しかも、何年の、どこの火山が噴火した時の、っていうのを選べます。さすが。こういうの結構好き。



ゴールデンサークルツアー。滝。
イグアスの滝みた後ではうーん、そうかー、という感じではあるけれど、とにかく寒さが尋常ではありませんでした。写真をとるのに手袋をはずしてシャッターを押す、その数秒間に指が耐えられないレベルで寒かったです。たぶん人生で一番寒かった。。。。


夕日に湯気ののぼる間欠泉。夕日といってもこれまだ14時半くらいなんですよ。朝日がゆっくり出てそのまま夕日になって沈むという感じです。
熱水が噴出する瞬間を待ち構えるというような根性はありませんでした。寒くてポケットから手が出せないんだもん。


地球の割れ目・・・?
なんかイメージと違いました。
地面がひび割れててこっからこっちがヨーロッパ!こっちはアメリカ!みたいになってるのかと思いきや、ヨーロッパとアメリカのプレートの間は約6キロあり、その間に普通に道路とか通ってるのです。
しかもその間の土地が一体なんなのかというとそれがよくわからなくて、第3のプレートではないかという説があるとか。
割れ目じゃないし。
その上、間が伸びてるのは確かだけど、一体どこが伸びているのかよくわからないらしい。
うーん。私が撮っているこの風景、結局何なんだろう?
よくわからないけれどまあいいやということにします。


ボンファイヤー。
大みそかの夜に街のいたるところでたき火をたいて古いものを燃やします。
子供が花火してます。後ろでは大人が打ち上げ花火してました。
暗いので、バスに戻る道を間違えて本気で焦りました。海外だから携帯も通じないし。通じても、ガイドさんの番号なんか知らないし。
結局、ツルツルに凍った道を走りまわってバスを見つけて合流しましたが、たまたまみんなオーロラが見えた見えないで盛り上がって、バスから降りて空の一点を見つめていたので、私がいなかったことにも帰ってきたことにも気づいていませんでした。


カウントダウン花火。
これが見たかったんだよね!!
アイスランドでは12月27日?から年末の間だけ、花火を売買していいのだそうです。花火っていってもコンビニの花火セットに入ってるようなのじゃなくて、お祭りで花火士が打ち上げる、あの規模のやつです。しかも資格とか何もいらないそうです。16歳以上であれば。そこらへんのおっさんが、自分ちの庭からあの規模の花火を勝手に好き放題打ち上げまくることができるのです。
基本的に年越しの瞬間をめがけて打ち上げるもののようですが、実は私たちが到着した29日の時点で、もう結構上げちゃってる人いました。待ちきれないようです。
娯楽のないアイスランド、みんなこれを楽しみに一年生きてるんだとか言ってました。毎年けが人が出ても廃止されないのはそういうことなのかも。

高台の広場から街全体を見ているので写真だと結構遠いのですが、私たちがいる広場から打ちあげている人もいて、ちょっと身の危険を感じるほどの迫力がありました。実際、背後から方向を誤まった花火が吹っ飛んできて私たちの頭をかすめていったりしました。来年からツアーであの広場使えないんじゃないだろうか・・・。


翌日はゆっくり起きて、初日の出見て(早起き不要)、バスで少しだけ市内観光。
旅行中で一番好きな写真です。


ハットルグリムス教会。ほかにもいろいろ見たのですが、あんまり写真撮ってないです。海のほうがきれいだったので・・・。


教会にいた猫。エジプトのと比べるとやっぱりモフモフしています。


自分用のお土産はアイスランドウールの手袋と、羊のぬいぐるみ。
手袋はトイレ休憩で寄った辺境のショッピングモールで買いました。
実は手袋持って行くのを忘れてしまって、現地でどうしても耐えられなくなって探してたのです。どうやら店主の手編みみたい。はめてみたら私の小さい手にぴったりでした。アイスランドにもこんな手の小さい人いるの?まさか子供用でしょうか。
羊のぬいぐるみは足にアイスランド国旗の刺繍が入っている以外は特にアイスランドらしくはないです。アイスランドに羊たくさんいるのは知ってるけど、冬は外に出してないそうで、旅行中は一匹も見てません。ていうか羊ならスイスにもたくさんいるから別に珍しくはないです。じゃあなんで買ったのかと言うと可愛いからです。山積みにされているところから一回手に取ったらやわらかい手触りとつぶらな瞳にやられて、山に戻せなくなったのです。私の他には小学生しか買ってませんでした。ちなみに作っているのはアメリカの会社かつメイドインチャイナです。いいんです。可愛いから。

そんな感じでエジプトから続いた長い旅行も終わり、怒涛のサザエさん症候群の中仕事に向かったのでした。
ヨーロッパ人って平気で何週間も休むけど、私は無理だな。。。あんなに休んだら絶対社会復帰できなくなる!