住めばジュネーブ

英語もままならないアラサー女が突然ジュネーブに赴任。その奮闘(できてない様子)の記録(2012年6月~2014年4月)。私の思い出のためと、次にジュネーブに来る誰かの参考のために残しておきます。コメントは今でも歓迎です。

ローマ人のやり方に従え?

先日、ローマに遊びに行ったとき(後日書きます)、在住の方に気になることを言われました。
「イタリアでは、食事のときにワインを注文しないと変に思われる」そうです。
メニューにはミネラルウォーターもあり、それも注文していましたが、それに加えてワイン、食後にはエスプレッソ、と相場が決まっているのだそうです。
私はお酒があんまり飲めないのですが、その日はお昼に少しだけ飲んでいたので、夜は断りました。遠慮とかではなく、本当に飲みたくなかったので。
そのときに「変に思われる」と言われて(ただし「だからお前も飲め」ではなく、「だから私は注文しておくね」という意味)、その慣習に違和感を覚えると共に、「そもそもなんで変に思われないようにしなきゃいけないんだっけ?」と思ってしまいました。

確実にそこは、私がジュネーブに感化されているんだろうな、と思います。
ジュネーブはいろんな人種が入り混じって暮らしています。
ジュネーブの慣習というもの自体ほとんど感じることがないし、それに従えという圧力もももちろん感じません。みんな自分が基準。他人のすることが自分の常識と違って、「変なのー」と思っても、合わせることを求めるのではなく「あー、そっちはそういう文化なんだね」と流します。それが、敢えて言えば慣習かもしれません。国際機関だから特にそうなのかも。国民性も、個性も、バラバラ。

街でも、アジア人だからって凝視されたりしないし、変な服着てても、変な髪型でも、誰も気にしません。
私は今まで2回ほど着物着てバス乗ったりしましたが、一応「あ、洋服じゃない人がいる」とチラ見されるものの、それっきり。誰も気にしません。アフリカとかインドとか、民族衣装で歩いてる人は他にもいるしね。日本で着物着て歩くほうがよほど人目をひくと思います。

ちなみにお酒について言えば、完全に好き好き。飲めない人に「まぁまぁ良いから飲めよ〜」なんてことは日本でもいまどきあんまりありませんが、ジュネーブではさらに少ないです。多くの欧米人はすごくお酒強いけど、飲めない人がいることはすんなり受け入れますし、飲まなくてもそんなに気にされません。飲んでも酔わないので、「お酒を飲んでこそコミュニケーションが捗る」みたいなことを言ってくる人もいません。
もちろんレストランでワイン飲まないと言っても別に変な反応もされないし。
食後のコーヒーにしたって、多くの場合は飲みますが、特に理由がなくても「私今日はいいや〜」って飲まない人はいますし、それも「あっそう」で済みます。

私はそれが欧州標準だと思っていたけれど、ジュネーブが特殊なだけで、同じ事を他の街でやったらやっぱりガン見されるのかもしれません。

日本でも「郷に入りては郷に従え」ということわざがありますが、特に昔の閉じたムラ社会の中では、みんなのやり方に従うこと、均質になることを求める圧力が強かったんでしょうね。それが悪いことばかりとは思いませんが。

もしかしたら欧州の中では、ローマはその圧力が強いほうなのかもしれないと思いました。一般的な国民性として、イタリア人は、自分、家族が大好きで、ママの手料理が世界一おいしいと本気で信じているのだそうです。自分の街や文化にも誇りを持っていて、とにかくうちが一番!という感覚なのだとか。ローマ観光してみて、これだけの街なら誇りに思うのもわかるなあ、と思いましたけれどね。だってどこを取っても美しいんですもん。食べ物もおいしいし。
とまあ、そういう国民性とすると、ヨソモノが入り込んで来たときには「すばらしい私たちの文化に合わせなさいよ!」という圧力が強いとしても、不思議はないと思います。

しかも「郷に入りては郷に従え」は英語で言うと「When in Rome, do as the Romans do.」
ローマでは、ローマ人と同じようにせよ、ですよ!こういうことわざができるっていうのはやっぱり、英語圏の人たちも「現地のやり方に合わせるのは大事なこと」と同時に「ローマの文化ってなんか独特だし、それに合わせろって圧力が強いよね〜」と思ってたんだ!って説を提唱してます。私だけ。

ローマとジュネーブどっちが良いとかいうものではありませんが、私はお酒もあんまり飲めないし、胃もさほど強くないので、毎食ワインとコーヒー飲んでたら三日で倒れます。その点ジュネーブでよかった…。ほぼ命拾いと言っていいです。

ヨーロッパに住んでみて、なんとなく欧米人の感覚は理解できるような気がし始めていたけれど、欧米ったって欧と米ではまた違うし、欧の中で、しかもお隣同士の国でもこんなに違うんだから、やっぱり住んでみないと理解できないことってたくさんあるなあと思います。苦労も、楽しみも。

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