住めばジュネーブ

英語もままならないアラサー女が突然ジュネーブに赴任。その奮闘(できてない様子)の記録(2012年6月~2014年4月)。私の思い出のためと、次にジュネーブに来る誰かの参考のために残しておきます。コメントは今でも歓迎です。

ツールドフランス

さきほども書いたように昨日今日は一歩も家から出ずにほぼ寝ていますが、7月にパリまでツールドフランスの最終日を見に行ったときのことを書きます。

もともと全く自転車に興味も知識も無く、「自転車一人乗りだし、リレーでもないのに何でチーム競技なのか」と疑問を持ちつつまあいいやーと放置していたのですが、日本から自転車マニアの旧友・ヘイデン・クリステンセン(自称)が自転車をかついでやってきて色々教えてくれたので、初めてなのにかなり楽しめました。

パリのゴール当日午後、TGVに乗ってジュネーブからパリへ。
TGVには自転車を乗せられるところがあるんだけど、別料金(10フラン)です。でも、折りたたんで袋に入れれば荷物扱いで無料。
私が予約時にちゃんと確認してなかったので着いてから慌てましたが、カウンターに行って確認して、結局無料でした。

パリ・リヨン駅に着いてから、駅で愛車(中大兄皇子2号)を組み立てるヘイデンをよそに私は地下鉄でホテルへ。
私はあっさり着いたのですが、ほぼ海外経験の無いまま炎天下の異国に放置されたヘイデンはツールドフランスのための道路封鎖などに阻まれ苦労しながら到着。一緒に地下鉄乗ればよかったんだけど、思ったより自転車が重そうだったので、かついで行くよりは乗っていったほうが楽チンじゃない?って軽ーく言っちゃったんだよ・・・。

ホテルから、コースの一部になっている凱旋門までは、徒歩10分くらいでした。
ゴール地点からはだいぶ遠かったんだけど、凱旋門のまわりをぐるーっと回っていく選手が見られるのでなかなかいいポイントでした。
なんでも今回が100回目記念だそうで、いつもは凱旋門の周りを回らないで手前で折り返していってしまうんだけど、今回だけぐるっと回ってくれるらしい。
しかも凱旋門を折り返し地点にして、シャンゼリゼ通りを5〜6回(よく覚えてない)往復するので、何回も選手が見られるんだよね。そして通るたびに順位が大きく入れ替わっているのが面白かったです。


ホテルで荷物をおろして、徒歩で凱旋門に着いたのがたしか7時過ぎくらいだったけど、そのときすでに人が相当たくさんいて、こりゃ何もみえないかも、と思っていたのですが、運良く2列目くらいに滑り込むことができました。
それから選手たちが入ってくるまで1時間以上、さんさんと照る太陽の下で待ちました。この時期のヨーロッパは日が長いからね。感覚的には日本の4時くらいの日差しです。
とはいえ、日焼け止めと帽子は装備済みだし、ディズニーランドのショー待ちで慣らした体にとってはこのくらいの待ち時間は待ち時間とは言わないのじゃ。

待っている間、警備の車やスポンサーの宣伝車がぐるぐる巡回してました。
以前行った人に「HARIBOの会社の車が大量のHARIBOを投げつけてくる」と聞いていたので楽しみにしてたのですが、投げてもらえませんでした。楽しみにしてたのに。。。いや、HARIBO好きかって言われたら、実はそうでもないんだけどさ。


そして1週目、選手が来るかという頃に、突然凱旋門の上空を飛行機が飛んで、空にトリコロールを描いていきました。なんかさすがフランス。完全にやられた。心奪われた。


そして、あ、来る、と思ったら自転車の群れがざざーっと通りすぎていきました。ぼーっと見ていたらあっという間でした。
かっこいい。それに、気持ち良さそうでした。

しばらく大画面で選手たちの様子を追い、2週目に入って来たときにはだいぶ群れがばらけていました。
そして優勝候補の一人が、何故か先頭の集団から大きく遅れてました。ころんだのかな。
ヘイデン先生曰く、運悪く有力選手がアクシデントで遅れた場合、他の全員がペースを落として彼を優勝争いに復帰させることがあるそうです。ルールじゃないけど、なんとなくそういう紳士協定があるそうです。
え、ここぞとばかりにふるい落としちゃえばいいじゃん!と思ったのですが、そういうことすると各チームが背負っているスポンサーのイメージダウンにつながるから怒られるんだそうです。
ちなみに自転車のジャージにもスポンサーのマークが入ってて、ゴールするときには、暑くてもジャージの前のファスナーを閉めて胸のスポンサーのマークがちゃんとテレビに映るようにするんだって。おもしろい。ちょっとTiger&Bunnyを思い出しました。

先生の言ったとおり、次に凱旋門に戻って来たときにはその選手はやっぱり先頭グループに復帰してたみたいでした。
その後凱旋門の前を通るたびに、群れはどんどんばらけていき、先頭も入れ替わりました。

自転車のレースは一日に数百キロ走るものの、最後はコンマ数秒の争いになるそうです。最後の競り合い用のスプリンターを温存するために、チームで協力するんだって。集団の先頭になるとしんどいので、渡り鳥のようにチームのみんなで順番に先頭を走って、最後にスプリンターを前に出すのだそうです。あと、自転車が壊れたら後ろを走ってるチーム車(自動車)が替えを出してくれるんだけど、スプリンターには、近くにいるチームメイトが自分の自転車を渡したりするんだって。

周が進むと集団から取り残されて後方を走る選手がたくさんいたんだけど、その人たちは単に走るのが遅いのではなく、チーム内での役割を果たして遅れてるのだそうです。自転車なかなか奥が深い。

前日までのレースですでに総合優勝は決まっているそうで、最終日のパリは本気のレースというよりセレモニー的要素が強いと聞いていたのですが、なかなかどうして、最後はやっぱり白熱の争いでした(私にはそう見えました)。
途中ではシャンパン飲みながらこいでたりとかしたんだけどね。日本だと飲酒運転だね。


最後2周くらいは日も傾いて、夕暮れの中のレースでした。
これも100回記念の特別で、いつもは昼間にゴールするらしい。
日本からTVで見るにはそのほうがいいみたいだけど、現地で見るのに昼間は暑いからつらいなあ。100回目でラッキーでした。

ゴール地点は凱旋門から遠かったので、みんなで大画面を見守り、ゴールの瞬間にはすごい歓声が上がりました。優勝はキッテル。。。と言っても私はそれがどれくらいのことなのか、いまいちよくわかってないんですけどね。周りのテンションからすると結構すごいことらしいよ。


どうやらゴール後の凱旋門の反対側ではセレモニーが始まっている模様。


プロジェクションマッピングで光のショーをやっていたみたいです。やってるなあと思いながら、足が限界だったのでホテルに戻り、部屋のTVで一人、表彰式を見ながらぐったりと足をマッサージしてました。

ツールドフランス、聞いたことはあったけど一人で行っても全然わけわかんなかったと思うので、マニアに連れて行ってもらったのは良かったと思います。
この記事で、「らしい」「だそうです」「なんだって」と書いてあるのは、すべてヘイデンの受け売りです。

何でもそうだけど、本当に好きな人って解説にも愛があるから聞いてておもしろいよね。
以前鉄道写真家の方と鉄道の旅でご一緒したときにも思ったし、声優オタクの方にコンサート連れていってもらったときも思いました。

まったくの素人でしかも興味もない人をわざわざ連れてきて、興味を持たせ、面白いと思わせるとこまで持っていくというのはなかなかエネルギーを使うことだと思います。

にも関わらず、ろくにお礼もせず現地でさくっと解散し、翌日ひとりパリ観光に繰り出した私。わざわざ日本から来た旧友に対してだいぶ失礼だよね。ほんとすいません。

そして観光に出かけなかったヘイデンはどうしたのかというと、そこからアムステルダムまで、自転車の旅に出たようです。
私は社会人になってから事前のホテル予約なしで旅をした経験がないこともあり、ヘイデンの超軽装備(宿は当日予約、道案内はグーグルマップの打ち出し数枚)を見て割と本気で心配していたのですが、どうやら順調にアムステルダムまで辿り着き、帰国の途に着いたようです。やるなあ。
ヘイデンの自転車旅行ブログはこちら

私はこっちでは自転車持ってすらいないのですが、レンタサイクルもあるし、湖畔をゆっくり走ってみない?とお友達から誘われているので、ツールドフランス気分(スイスだけど)で行ってみようかなと思っている今日この頃です。

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